乳癌と闘うどなたかのお役に立てればと思い綴ることにしました。
私のバックグラウンド。
40代女性、夫&子供とアメリカ在住。
2021年半ばに乳癌発覚。
自分の状況が分かるまでは死の恐怖に怯えた日々でした。
複数の腫瘍があり乳房全摘。
リンパ節転移なし。
ホルモン受容体陽性。
腫瘍が胸壁に近かったため、全摘ながらも放射線治療のコンサルテーションも受けました。
色々な状況を加味した結果、放射線治療不要というドクターの判断でした。
抗がん剤も不要だったので、治療は飲み薬タモキシフェンのみ。
幸い副作用もなく、術後3か月ごろにはすっかりもとの生活に戻りました。
その後、テニスと犬の散歩でアクティブな生活に。
ほぼ毎日一万歩を達成。
食生活にも気をつけ、人参ジュースや野菜スープをせっせと作りました。
周囲に何人も乳癌患者やサバイバーがいたのですが、全員抗がん剤や放射線治療、薬の副作用で苦んだ経験をしていました。
それに比べて私は飲み薬だけでのほほんと暮らしていて、本当にだいじょうぶなのかと逆に心配になりました。
2022の一年後検診。
全て順調でホッと胸を撫で下ろしました。
しかし、その2週間後。
シャワー中、全摘側に今までなかった小さいポコっとしたものが触れました。
検診が終わったばかりだったし、クリニックに連絡するか一瞬戸惑いました。
でも何かが私を突き動かし、主治医にメール。
主治医はとても良い女医さんで、すぐにマンモグラムの予約を手配してくれました。
検査の結果、念の為生検をすることになり、その翌日再発の告知を受けました。
やっぱり私だけラッキーなはずはないな、と正直思いました。
よく聞く話ですが、2度目の告知の方が精神的にきつかったです。
その後、再発の広がりを確認するため骨のスキャン、MRI、CTスキャンに進みました。
この時期がたまたま主治医の休暇と重なったために検査結果を聞くのが2週間先となり、その間はメンタルの維持が大変でした。
ようやく主治医から局所再発のみで転移はないと聞いた時は心底ほっとしました。
ただ、ひとつ引っかかったのが、腫瘍がMRI上で確認できなかったことです。
それ程小さい腫瘍だったのか、生検でほとんど取れてしまったのかとも思いましたが、摘出後の病理検査では6mmということでした。
6mmの腫瘍が画像診断で見つからないことがあるのか、ドクターに確認し忘れてしまいました。
次回聞いてみようと思います。
今回の手術では、胸の腫瘍だけでなく、卵巣も摘出しました。
一定の割合でタモキシフェンが効かない人がいるそうで、再発した私もその中に入ると判断されました。
まだ生理もあったため私の卵巣は活発にホルモンを生成していました。卵巣摘出はより強力なホルモン抑制効果を狙っての判断でした。
卵巣の方は婦人科の医師が執刀したのですが、術後の傷跡が小さくてびっくりしました。
腹部の3ヶ所から器具を入れたらしいのですが、そのうちのひとつはおへそなので見た目無傷。
実際に目に見える傷は下腹部左右対称に1cmほどのペーパーカットのような細い線状のかさぶたがあるのみでした。
術後、癌専門医とのアポで、抗がん剤不要との判断。
飲み薬がタモキシフェンからアナストロゾールに変更になりました。
幸い今のところこちらも副作用が出ておらず、ほっとしているところです。
治療パズルの最後のパーツは放射線治療。
放射線科医との再コンサルテーションで5週間の標準治療が決まりました。
シャワーでしこりに触れた日から治療方針がすべて出揃うまで約3か月。
ようやくここまで来たという感じです。
この日記では、これから始まる放射線治療の記録を残していこうと思います。